7月7日に中京競馬場で行われたプロキオンSは、ダート1400mが舞台で15頭の馬が出走しました。1番人気に推されたのは今年のドバイゴールデンシャヒーンで2着に入り、昨年のJBCスプリントで2着のマテラスカイでした。マテラスカイは2018年のプロキオンSを制し、今年も勝てば連覇達成となりました。

2番人気は現在強さを増し七騎の会も注目している、リステッド競走とオープン特別競走を連勝中のアルクトス。3番人気は同じく最近力をつけているミッキーワイルドで、この馬は1000万条件と3勝クラスを連勝して臨みました。4番人気がヴェンジェンス、5番人気がサクセスエナジーです。

レースがスタートするとまず予想通り1番人気のマテラスカイがハナに立ちます。それに続いて松山騎手が騎乗するサクセスエナジー、ヴェンジェンスなどという展開。3コーナーをカーブして4コーナーにかかり、その後最後の直線に向きますが、この時点で逃げるマテラスカイはまだ先頭に立っていました。しかし手応えがそれほど良くないことにレースを観戦していた多くの競馬ファンが気づいていたでしょう。実際に直線に入って少しして、残り200m地点を過ぎたあたり。外から複数の馬がマテラスカイに襲いかかろうとします。粘っていたものの最後にかわされてしまい、優勝したのは2番人気のアルクトスでした。2着は3番人気のミッキーワイルドで、1着と2着はともに4歳の牡馬でした。3着はヴェンジェンスで、1番人気のマテラスカイは5着に敗れています。

優勝したアルクトスは父がアドマイヤオーラ、母父がシンボリクリスエスという血統です。プロキオンSが終了した時点で12戦7勝、重賞1勝という戦績です。まだ4歳ですし、次走は10月14日に行われる南部杯が予定されています。

ダート路線は現在圧倒的な王者が不在だと言われています。しかしルヴァンスレーヴやゴールドドリームのようなGI馬も健在ですし、それ以外の馬たちも強豪です。今回このレースを勝利したアルクトスがこれから力をつけるようであれば、ルヴァンスレーヴやゴールドドリームを上回るの馬になるかもしれませんね。

それにしても今回敗れた1番人気のマテラスカイは、やはり1400mよりも1200m向きなのでしょうか。あとこの馬はレースの展開が結果に大きく左右すると思われます。プロキオンSに出走した馬たちは若い4歳馬もいましたが古豪の馬も出走していました。やはりこのようなレースは見ていてとても楽しいです。

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