5月26日に東京競馬場で日本ダービーが開催されました。日本の競馬レースの中で最高峰ということもあり多くの注目を集め、実際に東京競馬場に足を運んだ競馬ファンも非常に多かったようです。

今年の1番人気馬は皐月賞を無敗で制したサートゥルナーリアで、その単勝オッズは1.6倍でした。皐月賞に騎乗したルメール騎手は残念ながら乗ることができませんでしたが、七騎の会も注目しているオーストラリアの若き天才レーン騎手が騎乗しました。2番人気は皐月賞で不利がありながら2着に入ったヴェロックスです。この馬は現役時代に日本とドバイで活躍したジャスタウェイの産駒です。3番人気は皐月賞で3着に入ったダノンキングリー、4番人気はデムーロ騎手が騎乗するこれまたジャスタウェイ産駒のアドマイヤジャスタです。レース前から様々な情報が飛び交い、流石注目度の高いダービーだという印象です。

レースがスタートすると大方の予想通り、外枠からリオンリオンがハナを奪い、後続を大きく突き放します。そして離れた2番手にいるのが浜中騎手が乗るロジャーバローズ、さらに間が開いてサトノルークスという形で続きます。非常に縦に長く4コーナーをカーブして最後の直線に向くまで大きな動きはありませんでした。直線に入っても逃げるリオンリオンが粘りますが、2番手にいたロジャーバローズが交わします。その後人気のダノンキングリーが足を伸ばしますが最後までロジャーバローズをかわすことができず2着でゴールイン。

優勝したのは浜中騎手が騎乗しているロジャーバローズで単勝93.1倍の驚きの勝利となりました。優勝馬と2着馬の差はクビ、2着馬と3着馬のヴェロックスの差は2馬身半でした。人気のサートゥルナーリアは最後にヴェロックスに交わされて4着に敗れてしまいました。

まさかまさかの優勝となりましたが、私の目にはゴール後にロジャーバローズの浜中騎手が少し驚いているような表情を見せたように見えました。ロジャーバローズは父がディープインパクト、母父がLibrettistという血統で、久しぶりの非ノーザンファーム馬のGI勝利になりました。この馬はダービーでは低評価でしたが、京都新聞杯ではギリギリまで逃げ粘るなど強さも発揮していました。今後の予定はまだ不明ですが、血統的にも菊花賞には向かわない可能性も高いでしょう。今年の日本ダービーは多くの人が予想した結果とは異なりましたが、非常に素晴らしいレースとなりました。

関連記事:「七騎の会による競馬セブン/はじめての競馬