小倉記念と函館2歳Sを振り返る

7月20日、北の大地では2歳馬による初の中央競馬の重賞が行われ、九州では小倉記念が開催されました。

函館2歳S

まず先に行われたのが函館2歳Sです。2.5倍で1番人気に推されたのは、新馬戦でトウカイマシェリに0.5秒差つけて完勝したブラックチャリスです。武幸四郎調教師が管理しており、鞍上は新馬と同じく浜中騎手でした。

2番人気は単勝2.6倍のカイショー。この馬の父は初年度産駒がかなり走ったイメージのあるスワーヴリチャード産駒で、2歳戦から強そうですね。

3番人気のタガノアラリアは7.8倍なので、上位人気2頭が抜けた人気となっていたことがわかります。タガノアラリアは新馬戦では4着に敗れましたが、次走の未勝利戦で出遅れながら見事に勝ち切っています。

出走馬は全部で12頭。ホッカイドウ競馬所属のスペシャルチャンスは初の芝であり、一発の可能性もありましたね。

スタートが切られると、競馬セブン注目のスペシャルチャンスが好スタートを切り、逆にエスカレイトは後ろから。すぐにキング騎手が騎乗するエイシンディードがハナを奪い、逃げの手に出ます。

1200mですからすぐに3コーナーがやってきますが、逃げるエイシンディードは気持ち良く走り、後続に3馬身程度をつけます。4コーナーをカーブして最後の直線に入ってもエイシンディードの脚は衰えることを知らず、余裕でゴールイン。

レース後にはSNS等で流石キング騎手などという言葉も多数聞かれ、さらには初芝だったエイシンディードへの賛辞も飛び交いました。

2着にはブラックチャリスが入ったものの、差を詰められずに2馬身の差をつけられています。3着は2番人気のカイショーでした。

結局は前に行った馬に圧倒的有利だったレースで、この結果=馬の強さと考えるのは危険かもしれません。

小倉記念

函館2歳Sの10分後に発走した小倉記念は、1番人気のメリオーレムが5.0倍。4番人気のハピが6.6倍なので、かなり割れた人気でしたね。

ゲートが開くと…ダンディズムが出遅れてしまいます。ハナに立ったのは14番人気のグラティアスで、道中では最大で2番手の馬におよそ8馬身差をつけていました。

道中では大きな動きはありませんが、3コーナーに近づく頃にはグラティアスのリードがかなり小さくなり、3コーナーをカーブしている最中には後続に飲み込まれました。

4コーナーをカーブして最後の直線に入ると、ニホンピロキーフが先頭に立ち、さらにシェイクユアハートも先頭をうかがいます。

シェイクユアハートが直線途中で完全に先頭に立ちますが、最後に内から51kgのイングランドアイズが差し切り勝利。

内枠と斤量をうまく味方につけた勝利だったでしょうか。

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