新型コロナウイルスが日本や世界中で猛威を振るっていて、その影響もあり経済など様々な部分に問題が発生しています。こういった世界中でパンデミックが起こるというのは歴史を紐解いてみると想像はできますが、実際自分たちがその当事者になると様々なことを考えてしまいます。

例えば基本的に自宅から出ずに不要不急の外出は控えるという方針が採用されています。仕事に関しても可能な限りリモートワークで行い、例えば飲食店などは休業せざるを得ないケースも見られます。学校やスポーツの世界も同様で、プロ野球やJリーグなど、今後の見通しが全く立っていないスポーツも少なくありません。

しかしながら競馬は無観客とはいえ毎週開催が行われています。これは無観客での競馬が開催可能だという点も影響しています。競馬の場合は大きな収益元が馬券なので、インターネットから投票することも可能です。

実際にこういった問題が起こる以前から競馬場やウインズに足を運ぶことなくパソコンやタブレット、スマホから馬券を購入するファンが多くみられました。その点プロ野球やJリーグなどは観客が観戦しに来ないと収入を得ることが難しいのでしょう。こういった点でも競馬はとても恵まれています。

また競馬は移動や調整ルームの問題こそあれ、レース中などは他の騎手と密接な関係になることは基本的にはないでしょう。そういった事柄も競馬の継続開催に影響しているといえます。

ちなみに競馬のみならず競艇などのその他のギャンブルも同様の状態です。やはり公営ギャンブル(JRAの競馬は公営ギャンブルではない)は国や自治体に対して金銭面で大きな貢献をしている点も特徴です。JRAは毎年かなりの金額を国に対して納めていて、今回継続開催して得られた収入の一部も国に入ります。結果としてそれらのお金は新型コロナウイルス対策や復興支援などで役立たれるでしょう。

こういった現状を知らずに競馬が継続開催されている点に関して闇雲に責め立てている方もいらっしゃいます。競馬セブンとしては、そういった方にも競馬が果たしている役割やどのように現在競馬が開催されているのかについて知って欲しいと思います。

今回の新型コロナウイルスの問題を受けて、JRAもいろいろと見直すべき点に気づいたと思います。例えばウインズの必要性についてもそうですし、そもそもの根本的な開催方法についても見直すべきかもしれません。何か発生した時に迅速に対応でき、人間や馬を守ることができる状況を作ることがとても重要です。

 

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