2022年1月に行われた3歳限定の重賞は3レースあり、「シンザン記念・フェアリーS・京成杯」です。いずれもクラシック路線やマイル路線を目指す馬にとって重要な一戦です。

1月9日、中京競馬場で行われたシンザン記念

まずは1月9日に中京競馬場で行われたシンザン記念です。競馬セブンの予想は如何でしたでしょうか?

京都競馬場の工事の影響で中京での代替開催となり、1番人気は1戦1勝のラスールでした。シルクレーシングの馬で、生産はノーザンファーム、藤沢和雄厩舎所属で、ルメール騎手が鞍上とこれ以上ない人気になる要素を備えています。

2番人気はソリタリオ、3番人気はレッドベルアームといった感じで続き、ラスールの一強模様でした。スタートすると3歳馬のレースらしく出遅れる馬も複数いて、早速荒れ模様。シーズザデイがハナを切り、それに続いてジャスティンヴェル、モズゴールドバレル、マテンロウオリオンといった展開。

道中はそれほど各馬動くことなく進み、4コーナーをカーブし直線に向かいます。各馬ごった返す中道中3番手あたりを進んでいたマテンロウオリオンが先頭に立ち、外からはソリタリオが襲いかかります。この2頭が抜ける形でゴールを迎え、結果的に勝利したのは横山典弘騎手が騎乗するマテンロウオリオンで、万両賞に続く連勝。

1月10日、中山競馬場でのフェアリーS

翌日の10日には中山競馬場でフェアリーSが行われました。地味な印象を受ける方のレースですが、2021年にはファインルージュが制しています。

1番人気は、勝利しているのは未勝利戦だけのスターズオンアース。実際に出走馬すべてが1勝馬のみで、レースレベルの高さは現時点では未知数です。

ウラカワノキセキ、フィールシンパシーが前に行き他の馬を引っ張る流れ。しかし4コーナー手前ではすでに後続の馬たちが襲いかかろうとし、最後の直線に向く頃には混戦模様。

粘るフィールシンパシーに内と外から複数の馬が猛追し、結果的には5番人気のライラックが優勝。1番人気のスターズオンアースはクビ差の2着でした。

1月16日、中山競馬場で開催された京成杯

1月16日、中山競馬場で開催された京成杯では、1番人気はアライバルで、新潟2歳Sでは後のGI2着馬セリフォスと惜しい競馬を繰り広げています。2番人気は東京スポーツ杯2歳Sでイクイノックスと0.5秒差のテンダンス、3番人気はヴェールランスでした。

レースはニシノムネヲウツが逃げ、続いてタイセイディバイン、そしてフジマサフリーダムも前に行きます。前に行く馬にとっては少々厳しい流れだったのか、直線では道中後ろにいた馬たちが本領を発揮します。

優勝したのは6番人気ながら強さが指摘されていたオニャンコポン、2着馬ロジハービン、3着はヴェローナシチーでした。やはり上位の馬たちを見ると中盤は後ろにいた馬たちが占めており、これは逆に言うと次走以降今回前に行き失速した馬が好成績を収めるということかもしれませんね。

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