6月15日に阪神競馬場で開催された宝塚記念は、圧倒的に抜きんでた馬の出走はなかったものの、注目馬は多数いました。
2024・2025年の大阪杯を連覇して、阪神コースでは負けなしのベラジオオペラや昨年の有馬記念を3歳牝馬ながら勝利しているレガレイラなど。
そして今年の宝塚記念は天候面が非常に気がかりで、出走馬の陣営は当然のことながら、馬券を購入するファンも気が気でなかったはず。
レースの数日前から多くの雨が降り、日曜日の朝にほぼ完全に雨がやみ、宝塚記念を迎える際には稍重まで回復していました。
一時は不良馬場を覚悟したファンもたくさんいましたが、それにしても競馬場の排水システムは素晴らしいです。
1番人気は上記したベラジオオペラであり、昨年3着に敗れている(2024年は京都で宝塚記念開催)ので、今年は敗れるわけにはいきません。
2番人気は、競馬セブンも注目のレガレイラ。折明けでぶっつけ本番という不安面はありましたが、やはり有馬記念を勝利しているという点は大きい支持材料だったようです。
3番人気が安定感に関しては最高レベルのロードデルレイで、前走の大阪杯では初GI挑戦ながら、ベラジオオペラから0.2秒差の2着。距離延長も問題ありませんし大いに期待されていました。
そしてドゥレッツァ、ヨーホーレイクという順で人気が続いていき、天皇賞春勝ち馬のジャスティンパレスがなんと10番人気。
レースがスタートすると、大方の予想通りメイショウタバルがハナに立ち、ジューンテイク、リビアングラスがそれに続いていきます。
向こう正面ではベラジオオペラとヨーホーレイクが前の馬に並びかけるように上がっていきます。
その後、3コーナーをカーブする前あたりで、より各馬の動きが激しくなり、バテる馬も出てきます。4コーナーをカーブする際にはベラジオオペラが逃げるメイショウタバルに並びかけ、直線を向くとアッサリと抜き去るか!?と思われましたが…
最後の直線に入っても逃げるメイショウタバルの脚色は全く衰えず、むしろ2着に入ったベラジオオペラとの差を徐々に広げました。
結果的にメイショウタバルが2着のベラジオオペラに3馬身差を付ける逃亡劇を成功させ、3着には天皇賞春から急激に人気が落ちたジャスティンパレスが入りました。
メイショウタバルの鞍上は武豊騎手。武豊騎手はディープインパクト以来の宝塚記念勝利となりました。メイショウの馬主と武豊騎手、そしてこの馬を管理する石橋守調教師の3人は深い絆で結ばれており、勝利騎手インタビューでもその点について触れていましたね。
メイショウタバルはまだ4歳これからも大きな舞台で大いなる活躍をしてくれそうです。
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