春になり本格的に競馬が盛り上がり始めましたが、やはりクラシックレースは何とも言えない独特の雰囲気に包まれます。4月9日に阪神競馬場で桜花賞が、翌週の16日に中山競馬場で皐月賞が開催されました。

4月9日に阪神競馬場で桜花賞

まず桜花賞は、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、3戦2勝で挑んだリバティアイランドが1番人気でした。単勝オッズが1.6倍ということでかなり注目され、2番人気は武豊騎手が鞍上で2戦2勝無敗のライトクオンタムでした。

ライトクオンタムは前走で牡馬相手にシンザン記念を制していたため、注目されて当然ですね。

そして3番人気は新馬戦で2着に敗れて以降連勝中のハーパー、4番人気はこれまで馬券圏内を外したことのないドゥアイズという感じ。

ゲートが開いて各馬スタートしますが、綺麗なスタートではありません。そんな中ハナを切ったのは大方の予想通りモズメイメイで、少し間隔が開きコナコースト、トーセンローリエと続きます。

1番人気のリバティアイランドは想定よりも後ろを進み、コーナー通過中は16、そして15番手でした。結果を見ると前が残るレースでしたが、リバティアイランドは直線だけで多くの馬をごぼう抜きし、余裕を持ってゴール。

2着のコナコーストに4分の3馬身差をつけて、3着にはペリファーニアが入っています。リバティアイランドの可能性は無限大で、次走はオークス(ダービーの可能性も少しはあるみたい)なので、このまま三冠を達成して欲しいですね。

16日に中山競馬場で皐月賞

皐月賞は桜花賞とは異なり、圧倒的人気の馬が不在でした。そんな中1番人気だったのはルメール騎手が騎乗するファントムシーフであり、この馬はホープフルSは4着に敗れていますが、前走の共同通信杯を勝利しています。共同通信杯はレベルが高かったとも言われていたので、勝利する可能性も十分ありました。

2番人気は2戦2勝で今年1月に京成杯を勝っているソールオリエンス、3番人気はこれまた無敗の3戦3勝で前走はスプリングSを完勝したベラジオオペラでした。

そして4番人気のフリームファクシ、5番人気のタスティエーラ、6番人気のタッチウッドまでが単勝10倍圏内。誰が勝ってもおかしくない状況でした。しかも重馬場でしたから、荒れる要素も非常に大きかったと思います。

競馬セブンが見守る中レースがスタートすると予想通りグラニットがハナを切り、そして人気馬のベラジオオペラが続いて、そしてグリューネグリーン、ダノンタッチダウンなども前目につけます。

4コーナーを回って最後の直線に入ると、一気に松山騎手が騎乗するタスティエーラが抜け出しを図ります。このまま圧勝かと思われましたが、その後1頭だけ異次元の足でソールオリエンスが差し切り、見事に優勝。

桜花賞も皐月賞も強い馬が強い競馬をした素晴らしいレースでしたね。

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