2月23日に東京競馬場でフェブラリーSが行われました。2020年に入って初めての中央競馬のGIレースでもあるので、やはりたくさんの観客が詰め寄せました。強い現役のダートホースが全頭出走したわけではありません。ですがモズアスコットを筆頭に、競馬セブンも注目している話題の馬が集まってくれました。

1番人気は前走の根岸Sが初めてのダート戦だったモズアスコット。このレースで圧巻のパフォーマンスを見せ、出遅れながらコパノキッキングに完勝。これだけの力を見せ付ければ、本番のフェブラリーSでも1番人気に推されるのは当たり前です。

2番人気は昨年のフェブラリーSを勝っているインティ。近走はうまくかみ合わないレースが続き、昨年のフェブラリーS以来勝利がありません。3番人気は昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯を勝っているサンライズノヴァ、4番人気は最近力をつけているアルクトスです。

レースがスタートすると、まず内からワイドファラオが飛び出します。それに続いてアルクトスという流れ。道中はそれほど大きな順位の変化はありませんでした。

しかし3コーナーをカーブするあたりで各馬が動き始めます。4コーナーをカーブして直線に入り先頭に立っているのはアルクトス。粘ろうとしますが外から必死でタイムフライヤー、モズアスコットなどが襲い掛かってきます。

モズアスコットが他の馬を置き去りにして圧巻の2馬身半差の圧勝。2着には最低人気のケイティブレイブが入り、3着にはサンライズノヴァが入っています。それにしても2着のケイティブレイブは実績が十分にもかかわらず驚きの低人気でした。このチャンスをうまく活かした長岡騎手は、今後この経験を活かして欲しいです。

サウジCに挑戦したクリソベリル、ゴールドドリームなどが出走していれば…ということも考えますが、素直にモズアスコットの強さをたたえたいです。GIを1勝するだけでも難しい世界。そんな状況で芝とダートのGIを勝つというのはまさに怪物です。この馬は現在6歳ですが出走経験はそれほど多くなく元気いっぱいです。今後も活躍してくれるでしょう。

ダートではいまだに無敗。今後はどういった路線を進むのかが気になりますが、芝でもダートでも注目されていることには変わりありません。勝利したモズアスコットは父が21世紀最強芝馬と言われているFrankel、母父がヘネシーという血統です。恐らく母系の影響も大いに発揮されたのではないでしょうか。

関連記事：「七騎の会による競馬セブン/はじめての競馬」