マイルチャンピオンシップと並ぶ国内のマイルGIといえば安田記念です。過去に勝利した馬にはロードカナロアやモーリス、タイキシャトルなどがおり、ある意味ナンバーワンマイラーを決める戦いだといえます。ただ年によってはレベルが高くないこともありますが、2019年の安田記念は非常に高いメンバー構成となりそうです。

注目を集めている馬はたくさんいるのですが、特に2頭の馬がより大きな注目を集めています。1頭目は昨年の牝馬3冠馬であり、ジャパンCやドバイターフも制しているアーモンドアイ。そしてもう1頭は2歳時から3歳の前半にかけて怪物扱いされ、その後見事復活を果たしたダノンプレミアムです。これらはどちらが勝利をしてもおかしくないレースですし、歴史的な一戦となるでしょう。本来であれば香港の最強マイラーのビューティージェネレーションが参戦する予定だったようですが、残念ながら出走を取り止めています。

1番人気が想定されるアーモンドアイは昨年の年度代表馬で、ここまで8戦7勝2着1回の素晴らしい成績を収めています。ダノンプレミアムはGI勝利が1度のみですが、7戦6勝とこちらもほぼパーフェクトな成績です。この2頭の他の有力馬には、NHKマイルCを制しているアエロリット、そして昨年のマイルチャンピオンシップを3歳ながら制したステルヴィオ、3連勝で東京新聞杯を制し、マイラーズCではダノンプレミアムに敗れたものの0．2秒差なので逆転の余地も期待できるインディチャンプがいます。

ステルヴィオが安田記念を制すると安田記念とマイルチャンピオンシップの両方のマイルGIを制することになるので、一躍現役最強マイラーになる可能性もあります。インディキャンプは現在まだ4歳で成長途上だと思われ、マイラーズCでは敗れましたが安田記念であっと言わせる可能性も秘めています。

春の前半シリーズのGIで絶好調のルメール騎手とNHKマイルCとオークスを勝利し調子を取り戻したデムーロ騎手、さらにオーストラリアの若き天才レーン騎手が揃うという点も注目すべきポイントでしょう。そういった外国出身の騎手に対してダノンプレミアムに騎乗する川田騎手がどう対抗するのかも気になるポイントです。

もちろんここに挙げた馬の他にも多数の馬が出走を予定していて、それらの馬たちにもチャンスはあります。本当に強い力を持った馬が隠れている可能性もありますし、得意な条件の下激走して驚かせてくれる馬もいるかもしれません。七騎の会としても見逃せない熱いレースになりそうです。

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