夏競馬と言えば「福島競馬」というイメージも強いと思いますが、今年の夏も福島は盛り上がっています。
7月3日にラジオNIKKEI賞、そして10日に七夕賞が開催されました。両方ともG3レースではありますが、地元福島の方々にとってはずっと待ち遠しかった、ある意味ではGI級の思いのこもったレースでしょう。
ラジオNIKKEI賞(7月3日開催)
まずラジオNIKKEI賞ですが、このレースはとにかく牡馬の活躍が目立ち、今年も上位人気は牡馬でしたね。
1番人気は石橋騎手のボーンディスウェイ、2番人気はサトノヘリオス、3番人気はフェーングロッテン。1番人気の単勝オッズが4.2倍ですから、比較的割れた人気ですよね。
レースがスタートすると、まずは菅原騎手が騎乗するショウナンマグマハナを切ります。それに続いてソネットフレーズ、オウケンボルト、ベジャールが続きます。
3、4コーナー中間地点ではすでに前方が固まりかけており、直線に入ると我先にと抜け出し始めます。粘る人気薄のショウナンマグマがゴール前にかわされ、勝利したのは3番人気のフェーングロッテンでした。3着にはサトノヘリオスが入っています。
勝利したフェーングロッテンは、父がブラックタイド、母父がキングヘイローという血統で、ノーザンファームの生産馬です。
七夕賞(7月10日開催)
七夕賞といえば福島競馬というほどの競馬場となじみの深い重賞レース。今年の七夕賞は本来宝塚記念に出走予定だったヒートオンビートが1番人気、2番人気は前走リステッド競走で5馬身差の圧勝劇を見せたアンティシペイトでした。3番人気はウインイクシード…と続き、10倍以内の頭数は5頭もいました。
競馬セブンが見守る中、スタートが切られるとロザムールが主張し逃げます。最初のコーナーではすでにほぼ位置取りが定まっており、逃げるロザムールが2番手以下を少し引き離します。
4コーナーをカーブする頃には他の馬2頭に並ばれ、そんな中6番人気のエヒトが一気に抜け出します。あとは2着争い…ですが、意地を見せたヒートオンビートが2着を確保し、3着はアンティシペイトでした。
ちなみに今回勝利したエヒトは、父がルーラーシップ、母父がディープインパクトという血統で、日高の白井牧場の生産馬ですね。福島競馬場は初めてでしたが、思った以上の強さを見せてくれました。今年の七夕賞は例年ほど荒れることはありませんでしたね。
夏の福島開催の重賞レースはこれら2つしかありませんが、今年の天気と同様に非常にアツイ戦いを見せてくれました。
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