2020年は予想外の出来事が発生したため、例年とは全く違った形で競馬も開催されました。残されたのは12月のみ。ですがこの12月はGIが毎週開催され、ある意味で競馬ファンが最も盛り上がる時期といっても過言ではありません。今回は12月のGIレースについてみていきましょう。

まずは12月6日のチャンピオンズCです。これはフェブラリーSと同じく中央競馬のダートチャンピオンを決める重要な一戦です。

1番人気が想定されるのはサウジC以外は負けなしのクリソベリル。今年はサウジC以来のレースとなった帝王賞もJBCクラシックも完勝しているので人気になっても仕方ありませんね。

それに対抗できる可能性があるのはジャパンダートダービー以外はすべて勝利しているカフェファラオ。もちろんその他にもサンライズノヴァ、ゴールドドリーム、モズアスコットなどの有力馬も控えており、一筋縄ではいかないと思います。

その次の週の阪神ジュベナイルフィリーズには、ブチコの子供のソダシが出走します。3戦3勝の無敗、重賞2勝というのは大きなアドバンテージです。この馬が勝つと白毛馬が初めてJRAのGIを勝ったことになります。この馬の他にもファンタジーSを勝っているメイケイエール、無敗のサトノレイナス、ポールネイロンetc.

12月20日は朝日杯フューチュリティSで、サウジアラビアロイヤルCを勝っている無敗のステラヴェローチェ、京王杯2歳Sを勝利しているモントライゼなどが上位人気候補です。しかし2歳馬のレースですし、12月になってみないと詳細な出走予定馬が分からない上に、そもそも12月にデビューした馬が勝利する可能性もあります。

12月26日にはホープフルSが中山競馬場で開催され、こちらも上記と同じくまだ出走予定馬が読みにくい状態です。しかし現時点ではノーザンファーム生産のオーソクレース、ダノンザキッド、ヨーホーレイクなどが上位人気になる見込みです。昨年とは異なり今年は、有馬記念よりも早い時期に行われるのですね。

そして大一番の有馬記念は12月27日に中山競馬場において開催されます。もちろん引退したアーモンドアイは出走しませんが、ジャパンCで好勝負を演じたコントレイルやデアリングタクトも現時点では出走するかどうか微妙なところです。これらが出走すると盛り上がり、そしてこれらが勝つ可能性もあります。

その他にも注意したい馬はたくさんおり、GI馬で前走の天皇賞秋は2着になったフィエールマンや宝塚記念を制し天皇賞秋は3着に敗れたクロノジェネシスも虎視眈々と狙っています。他に注目したいのはコントレイルには敗れたものの菊花賞でコントレイルを追い詰めたアリストテレス。目が離せません。有馬記念ではルメール騎手が騎乗予定で、そのうえ父がエピファネイアですから期待せずにはいられませんよね。七騎の会も大いに期待しています。

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