NHKマイルCとヴィクトリアマイルが東京競馬場で行われました。

この2つのGIレースは共に芝1600mで、スピード自慢の馬の雄姿を思う存分堪能できます。

NHKマイルC

NHKマイルCは3歳馬だけが出走することができ、朝日杯フューチュリティS組やクラシック組、スプリント組などが挑戦します。

2024年のこのレースの有力馬の代表格は2頭。惜しくも桜花賞で2着に敗れたアスコリピチェーノと皐月賞3着馬のジャンタルマンタルです。両馬とも2歳時時にGIを勝っている実力馬です。

他にもボンドガールをはじめとした注目馬や有力馬が揃っており、誰が勝ってもおかしくない状況でした。

スタートが切られるとデムーロ騎手が騎乗するキャプテンシーがハナを切り、それに続いて外枠から発走したマスクオールウィンなども続きます。

あっという間に3コーナーに到達し、各馬とも虎視眈々と前を狙います。4コーナーを回って最後の直線を向いても、キャプテンシーとマスクオールウィンが先頭。

しかし早い段階で後続の馬たちに飲み込まれ、人気のジャンタルマンタルがあっさりと抜け出します。

2着には直線で思い通りの進路取りができなかったアスコリピチェーノ、3着には戸崎騎手が騎乗する人気薄のロジリオンが入りました。

今回は牡馬のジャンタルマンタルが牝馬の人気馬アスコリピチェーノに勝利しましたが、お互いスムーズな競馬ができていれば結果も変わっていたかもしれません。

ヴィクトリアマイル

翌週の5月12日には東京競馬場でヴィクトリアマイルが開催され、天候は曇りでしたが、良馬場という最高の条件のもと行われました。

1番人気は前走の阪神牝馬Sで勝利に導いたモレイラ騎手が継続騎乗するマスクトディーヴァが推され、2番人気は昨年のマイルチャンピオンシップを勝ち、前走のドバイターフで2着に入ったナミュールでした。

この2頭が1番人気争いをしましたが、3番人気ウンブライルも勝負強い川田騎手が騎乗しましたし、GI2着の実績もあるため、とても怖い存在でした。

ヴィクトリアマイルは過去に大荒れしたこともあるレースですから、穴狙いの馬券ファンにとっても特別なレースだったはず。

競馬セブンが見守る中、スタートが切られると、人気のナミュール等が出遅れます。逆に好スタートを切ったのはフィールシンパシー。

先行争いはコンクシェルが制し、2番手以降はフィールシンパシー、フィアスプライド、スタニングローズ、サウンドビバーチェといった感じです。

隊列に大きな動きがないまま3コーナーと4コーナーをカーブし、最後の直線に入ります。逃げるコンクシェルに対して外からルメール騎手が騎乗するフィアスプライドが交わしにかかりますが、その後さらに外からテンハッピーローズが。

テンハッピーローズはブービー人気の馬であり、単勝オッズは驚きの208.6倍。2着はフィアスプライド、3着はマスクトディーヴァでした。

テンハッピーローズの津村騎手はこれが嬉しいGI初制覇でした。テンハッピーローズは初GI挑戦での勝利だったので、非常に勝負強い馬です。

関連記事:「七騎の会による競馬セブン/はじめての競馬