7月といえば、G2レースがひとつも存在しない月です。しかしながら夏競馬ならではの熱気あるレースが見られると言われています。実際に今年の7月にも、たくさんの重賞レースで素敵な勝負が見られました。今回はその中の3レース「CBC賞・中京記念・アイビスサマーダッシュ」を紹介します。

7月5日に阪神競馬場で行われたCBC賞

1番人気は高松宮記念で1位入線ながら4着に降着してしまったクリノガウディーです。
2番人気はタイセイアベニール、3番人気はレッドアンシェルでした。

レースがスタートすると、ます黒い帽子のラブカンプーがハナを切ります。それに続く形でアンヴァル、ディメンシオン、ダイシンバルカンという形態。短距離戦ということもあり道中はそれほど大きな馬順の変化はありません。

4コーナーをカーブして直線に向いても、逃げるラブカンプーのリードが大きいままです。もちろん後続も追い詰めようとしますがなかなか差は詰まらず、2着には終始前にいたアンヴァルが入り、3着は上位人気のレッドアンシェルでした。

勝利したラブカンプーは13番人気。騎乗していた斎藤新騎手はこれが嬉しい重賞初制覇となりました。

7月19日中京競馬場で開催された中京記念

競馬セブン待望の中京記念。今年は中京競馬場ではなく阪神競馬場での開催。

1番人気は3歳牝馬のギルデッドミラー、2番人気はソーグリッタリング、3番人気はGI馬のケイアイノーテック。スタートが切られ、トロワゼトワルがハナを切ります。そしてそれに続く形でリバティハイツ、ギルデッドミラー、ストーミーシー、レッドレグナントといった形。

3コーナーをカーブして4コーナーにかかる頃には外から多くの馬が押し寄せ、直線に向く頃にはリバティハイツが抜け出しを図ります。しかし外からミッキーブリランテをはじめとした馬たちが強襲し、ごった返します。

最後に抜け出したのはなんと最低人気のメイケイダイハードです。これには驚いたファンも多かったようです。この馬にとって嬉しい初重賞制覇となりました。

7月26日には新潟競馬場で直線1000mのアイビスサマーダッシュが開催

このコースを得意としているライオンボスが1番人気。スタートが切られ、予想通り多くの馬が外ラチ沿いに押し寄せます。2番人気のジョーカナチャンが逃げ、それをライオンボスやラブカンプーなどが追う展開。

残り400m地点あたりから各馬が真剣に追い始め、人気のライオンボスが逃げるジョーカナチャンに迫ります。しかし優勝したのはジョーカナチャン。2着はライオンボスで、3着は9番人気のビリーバーでした。

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