エリザベス女王杯であの馬が嬉しいG1制覇

11月11日に京都競馬場で開催されたエリザベス女王杯は、古馬牝馬の最強馬を決めるレースです。現役最強牝馬との呼び声高いアーモンドアイがジャパンカップに出走しエリザベス女王杯には出ないので残念ですが、有力馬が複数出走しました。

1番人気は昨年の覇者でありデムーロ騎手が騎乗するモズカッチャン、2番人気は3歳馬のノームコア、3番人気はGIを勝てる実力はあるものの2着が非常に多いリスグラシューでした。どの馬にもチャンスがあるといえるようなメンバー構成でした。

スタートを切るとクロコスミアが逃げる形となり、続いてミスパンテール、プリメラアスール…という形です。スタートから4コーナーをカーブして最後の直線に向くまで大きな馬郡の変化がなく進み、直線に入っても逃げ粘るクロコスミアが頑張ります。今年こそは優勝!という心境だったと思いますが、最後の最後にモレイラ騎手が騎乗するリスグラシューが差し切ります。これでリスグラシューは嬉しいGI初制覇ですし、モレイラ騎手もJRAのGIは初制覇となりました。

勝ち馬は別ですが基本的には終始前にいた馬が良い成績を収めるレースとなりました。これを機に一気にリスグラシューがGIを連勝する!ということもあるかもしれませんね。

クラージュゲリエが京都2歳Sで強さを見せる

11月24日に京都競馬場で開催された芝2000mのGIII京都2歳Sは、クラシック路線を目指す馬も注目するレースです。今年の1番人気は新馬戦を勝った後に札幌2歳Sで1番人気ながら3着に敗れたクラージュゲリエ、2番人気は1戦1勝のワールドプレミアでした。そしてミッキーブラック、ブレイキングドーンなども人気になる中レースが行われました。

スタートを切るとまずスズカカナロアが逃げの手に出て、セイカヤマノ、ペルソナデザインなども続きます。道中も激しい争いにはならず3コーナーを回り4コーナーにかかりますが、この頃やっと各馬の動きが活発化します。直線に入ると逃げていたスズカカナロアが後からきた馬に差されてしまい、後はクラージュゲリエとブレイキングドーンの激しい争いになります。結果としてクラージュゲリエが半馬身差で勝利を収め、3着には2番人気のワールドプレミアが入りました。

クラージュゲリエが前走敗れたニシノデイジーは東京スポーツ杯2歳Sを制していて、札幌2歳Sのレベルが高かったことが分かります。見事京都2歳Sを勝ったクラージュゲリエは来年のクラシック路線の有力候補になるだろうと七騎の会は予想しています。父はキングカメハメハ、母父はタニノギムレットという血統です。

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