世界最強のダート国であり、世界で最も競走馬を生産している国といえばアメリカです。一般的にクラシック競走は芝で行われることが多いのですが、アメリカにおける最重要クラシックレースはダートで開催されています。ケンタッキーダービーとプリークネスS、ベルモントSによって三冠競走が構成されていますが、日本やヨーロッパとは異なり短期間の間に3つのレースが行われます。

ですから非常にハードで三冠馬になる馬は少なく、アメリカンファラオ以降出現していません。

今年のケンタッキーダービーは注目馬が多く、1番人気は前哨戦のサンタアニタダービーを制して無敗で臨んだジャスティファイでした。2番人気はMy Boy Jack、3番人気は今年のUAEダービーで圧倒的な強さを見せたメンデルスゾーンでした。結果的に1番人気のジャスティファイが2着に2馬身以上の差を付けて圧勝し、その次走のプリークネスSも2着に半馬身差をつける完勝劇を見せ付けたことが、七騎の会を驚愕させました。

これにてジャスティファイは二冠馬となり、ベルモントSを制覇することができれば三冠達成となります。ジャスティファイは父がScat Daddy、母父がGhostzapperという血統で、アメリカ生まれでBob Baffert調教師が管理する馬です。

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