雨の中そして不良馬場にて開催された今年の富士S。
七騎の会が見守る中、1番人気にはマイル路線で花開きつつあるエアスピネル、2番人気には今年の皐月賞で2着に入ったペルシアンナイト、3番人気には前走の京成杯オータムHで見事勝ちきったグランシルクでした。

マイネルアウラートが逃げますが、レッドアンシェルなどもあまり差がなく続きます。

最後の直線に入ると2番手にいたレッドアンシェルが内目を通り先頭に躍り出ます。
しかし非常に素晴らしい手応えのエアスピネルが余裕を持った状態のまま外から追い始め、ゴール前でぐんと伸びてレッドアンシェルを競り落とします。
2着にはイスラボニータ、そして3着には人気薄のクルーガーが入りました。

勝ったエアスピネルはイスラボニータに2馬身差をつけ快勝し、このような重めの馬場が得意なことを改めて知らしめました。
マイルCSは富士Sの時とは違う馬場状態で行われるでしょうからそう簡単にはことは進まないと思いますが、力があることは事実ですので、念願のGI勝利があってもおかしくありません。

エアスピネルは父がキングカメハメハ、母父がサンデーサイレンスという血統です。
しかも母は現役時代に秋華賞を制したエアメサイアですから、誰もがうらやむ超良血ですね。
今年の秋にその血が見事開花することを多くの競馬ファンが願っています。