日本ダービーと有馬記念と並ぶJRAのGIレースといえばジャパンCです。
日本馬のレベル向上のためにもともとは作られたレースなのですが、すでに日本馬は世界的に見てもトップレベルに達したため、現在ではそのレースの趣が異なります。
日本馬が強くなったこともあり強豪海外馬が遠征しなくなった現状がありますが、1999年のジャパンCには非常に強い海外馬が押し寄せました。
当時の日本トップホースの1頭でもあるエルコンドルパサーを凱旋門賞で差し切ったモンジューが来日し、1番人気に推されました。
2番人気には前走の天皇賞秋を制したスペシャルウィーク、3番人気はドイツ最強馬のタイガーヒル、4番人気はサイレンススズカの弟のラスカルスズカとなりました。
競馬セブンが見守る中、レースはアンブラスモアが逃げる展開で、スティンガーが2番手につけます。
そしてインディジェナスやステイゴールド、タイガーヒルも前目につけ、最終コーナーを回り最後の直線に入ると大歓声が割れんばかりに響き渡りました。
日本の総大将的存在のスペシャルウィークがどんどん伸びてきて、インディジェナスやハイライズを競り落として優勝しました。
気になるモンジューは最終コーナーを回る頃まで後方にいて、直線で伸びは見せたものの4着が限界でした。
見事日本馬が優勝を果たしたのですが、実はこのときモンジューの体調はかなり良くなかったようです。
万全の状態で行われたならばどうなっていたのか…たらればはいけませんね。